ミニコンサート

アカデミースペシャルコンサートを終えて思うこと、、、、主宰 石川雅子 

念願だった、生徒によるミニコンサートが実現

 

前回のアカデミースペシャルコンサートから、2年半近くが経っていました。

1年ちょっと前に入会した、幼稚園生のマヴロノヴ健太さんとアカデミースペシャルコンサートを開くことになるとは、終わってみても信じられないことです。

今年度(2017年度)は数年来の念願だった“教室で生徒のミニコンサートを開く”が、7月はヴァイオリン科の岡本さん・11月はピアノ科の種岡さんで実現しました!

岡本さん
種岡さん

念願かなって浮かれていた私は、種岡さんのコンサートの最後の挨拶で、

次はマヴロノヴ健太さんと私、そして発表会の後、4月~5月には声楽科の林さんとピアノ科の橘さんでジョイントコンサートをと、予告してしまいました!!

その頃、健太君は、憧れの『渚のアデリーヌ』に挑戦していました。

そして、3月の発表会用の曲を思っていた私の予想を上回って、年内には弾けてしまいました。次の曲を考えなくては、と思っていた私のそばで、、、

「ター タリッ タリッて、雅子先生が弾いていた曲を、ボク、弾きたい。」

という声が聞こえてきました。

あれは長いし、早いし、難しい和音が左手に出てくるし、弾いたことのない調の音階が次々と出てくるよって言おうとしましたが、、、、ダメもとでいいじゃない、やりたいことをやってみたら、、、

ヒョッとしたら弾けるかも、、、という気持ちが起こり、、、「最初のページを弾いてみよう!」と楽譜を渡していました。

音楽的価値が高い作品に燃える健太君、最初のレッスンでは

「ハイ、こういうふうに手を置いて、ギッタンバッコンみたいに動かすのよ。」と、、、、

彼の小さな手をゴム人形のように伸ばして、

鍵盤にはめてみました。でも、オクターブはもちろん届かず、

「こっちの音(左の場合、下の音)を弾いてネ。」と1オクターブ上の音はカット。

和音も同様、音楽的につなげる様に、楽譜には、カットする音の上にバツ印を書き入れ、残った音(和音)の指使いを記入しました。

指使いを細かく記入した楽譜

練習中の健太君♫補助ペダルを使っています(^^♪

お母さんとの連弾「花のワルツ」の練習も、真剣です♬

 

喘息がある健太君は、幼稚園をお休みする日があり、そんな日の“お友だち”はピアノでした。

集中が切れるまで、1時間、1時間半、2時間、、、と弾き進んでいって、見事、最後まで弾けるようになりました。

弾けるようになった時には、ほとんど暗譜しているのは、幼児の強み!!大人でもなかなか暗譜できない曲でも、弾ききってしまいます。

発表会前の練習会“銘器ピアノを弾く&聴く会”(2月18日 渋谷区松濤にあるタカギクラヴィア 松濤サロン)で、人前で初披露しました。

カーネギーホールのために作られた、ニューヨークスタインウェイで、この曲を弾いて、人前で弾く上で欠かせないことを学びとりました。

いよいよアカデミースペシャルコンサート本番の前日に、教室で簡単なリハーサルをしました。どの順番で、何の曲を弾くか、、、。あれこれ弾いてくると、ライオンの行進(サンサーンス)も弾きたくなる健太君。

音楽ごころを育む

音楽体験レッスンは、石川雅子ミュージックアカデミーの真骨頂

 

銘器ピアノを弾く&聴く会(タカギクラヴィア 松濤サロンにて)の翌々日は、アカデミースペシャルコンサートと、イヴェント続きの盛りだくさん!は石川雅子ミュージックアカデミーならでは、なのです。

その多声音楽的な流れが、生徒・講師・スタッフ、そして主宰者自身を育てています。

健太君が1年ちょっとで、雅子先生とジョイントコンサートを開くまでになったのは、

彼が、シューマンの音楽=お話しを、全部、意味がわからないころから接したこと、

モーツァルトをやショパンの曲をアンティークピアノ(2016年10月)で聴いたこと、

そして、「音楽のひろば」(なぎさ和楽苑での教室の社会事業)に2017年1月から出演してきたことなど、さまざまな音楽体験レッスンの経験があったからです。

皆さまからの愛情をベースに

 

健太君を暖かく見守ってくれているご両親、おじいちゃん、おばあちゃんの愛情を、彼は感じて、弾く力にしています。もちろん、天性はあります。

が、彼の奏でる “人を癒す” 音色やメロディーのベースは、皆様からの愛情です。

アカデミースペシャルコンサートにお越しくださいましたお客様に、感謝申し上げます。

今後も、変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。

石川雅子ミュージックアカデミー  主宰 石川雅子